鼓笛隊の襲来

昨日買った、三崎亜記さんの最新作『鼓笛隊の襲来』。何ヶ月か前に本屋で見つけてからというもの、買いたいと思ってた一冊。でも実際手にとって帯を見るまで長編作だと思ってたΣ( ̄□ ̄) 9編全ては書きませんが、一通りの感想でも。
まずはタイトルにもなっている『鼓笛隊の襲来』。コレは『となり街戦争』と同じ匂いがして、読みやすかったです。三崎さんの中でも結構好きなジャンルです。今回の短編集で言えば『象さんすべり台のある街』、『遠距離・恋愛』、『同じ夜空を見上げて』がこのジャンルですかねぇ?
『同じ〜』は、『失われた街』に出てくるペンションで、消滅した街を眺めている人々の姿が思い浮かびました。あの作品は世界観が交錯し過ぎて未だにカンペキに理解できません・・・orz
短編集に話を戻し、『覆面社員』、『「欠陥」住宅』、特に『校庭』、『突起型選択装置』(※これで”ボタン”と読みます)。まさに三崎ワールドと言わんばかりのシュールさ・・・
中身については書きませんが、ってか書いてる現在、まだ作品の世界に入れてません。この歯痒さというか、もどかしさというか、いつまでも心に引っかかり続ける読後感と言うのか。これがあるからこの人の作品は止められません。
そして最後に一つ残った、『彼女の痕跡展』。なんとなく読み進めるうちにオチは読めたものの、いつになく切ない気持ちが残りました。三崎さんにしてはちょっと新鮮に感じました。『鼓笛隊の襲来』と同じカテゴリーに入ってるとは思うんですが、他とは違ってスッキリした幸せなカンジより切なさが上回ってるカンジといいますか。
それにしても三崎さん、あの人にはこの世界がどんな風に見えているんだろう?? 素晴らしい想像力の持ち主なのか、それとも偉大なるひねくれ者(決して侮辱するつもりはありません)なのか・・・
一度でいいからあって見たいと心から思う人の1人です。三崎さんと同じものを見たとき、彼はどんな言葉で世界を語るんだろう??? その世界にちょっとでも近づくため、僕はこれからもこの人の作品を追っかけていきたいと思います。
こんだけべた褒めしておいて、恥ずかしながら、実は三崎亜記って名前だけで女性作家の方だとばかり思ってました。『となり街戦争』買ってからつい最近wikipediaを覗くまで男性だと知りませんでした・・・ 偉そうな事ばっかでホント申し訳ありませんでしたm(_ _)m
この記事のトラックバックURL
http://decisionheight.blog50.fc2.com/tb.php/30-f9a3209a


